2012年8月27日月曜日

私のお気に入りの旅に関する本

さて、今日は珍しく本の話をしたいと思います。
旅ネタでピカイチに気に入っている本がこの一冊。
「Eat Pray Love」です。

日本語版では「食べて、祈って、愛して」で販売されています。
この話は実話で、アメリカ人のエリザベスギルバートという女性の旅の記録です。

下の写真の女性がエリザベスです。今ではもう43歳だそうですが、世界旅行に出た時は32歳でした。キャリアも家も素敵な旦那もいたのに、なぜか幸せでなかった彼女。夫と離婚し、ニューヨークで築き上げた全てを捨てて旅をする決意をします。
離婚のおかげで彼女は財産を全て失います。しかし、1年後の世界旅行の後に本を出版するとほんの出版会社と約束し、お金を前借して出版会社にサポートしてもらいつつ、旅に出るのです。(しかし、こうしたら書くことに対してモチベーションが上がるのでいいですね。自分の旅がただ自分の為だけの体験ではなく、将来本として世に出すと決めていれば、自分を追い込む事ができて、成功しやすいと思います)

映画版ではジュリアロバーツが主役として演じています。 文字通り彼女は食べて祈って愛します。
全てアルファベットのI から始まる国に3ヶ月ずつ旅します。
まず最初はイタリア。そして彼女は食べまくります。
そして次にインド、そこで彼女は瞑想をして自分の過去を見つめたり、人としゃべらない業を行ったりして、自分の心の平安を取り戻します。
最後にインドネシア。ここでも彼女は瞑想を続け、心のバランスを取り戻し、最後には新しい愛を見つけます。

最近江原啓之 さんの「オーラの泉」などで日本でもスピリチュアリティー、癒し、精神性、内観などが取り上げられていますが、この本は一人の女性が離婚後、世界を旅する間に自分の内面と語り合い、自分の過去を理解し、自分の現在を把握し、最後に自分らしい答えを見つけていく本です。

この本には2008年7月にアメリカで出会いました。
この頃はアメリカのロングビーチで大学生をしていました。
大失恋を経験して学校の無料のカウンセリングに通っていた時でした。
(アメリカの大学では気軽に無料でカウンセリングを受けることができます)
その時にカウンセラーにこの本を薦められました。

最初はEat Play Love????
とprayをplayだと思っていたので、なんて軽い本なんだと思っていました。
食べて、遊んで、愛せだと???

それがpray(祈る)だと分かって読んで見ると想像以上に深い本だと気づきました。
失恋後の人や、恋愛で悩んでいる人、恋愛依存症の人におすすめの本です。
英語でも分かりやすい英語なので読みやすかったです。

彼女は自分を見つめて、

「15歳からずっと誰かと付き合ってきて、別れて、すぐ彼氏がまたできて、そしてまた別れて、また新しい彼氏ができる!私の人生その繰り返しよ!私15歳から一人になったことない!自分の時間が全くない!」

と気づきます。




映画も見ましたが、私は断然本のほうがおすすめ!!!
本は彼女の心の変化や、細かい精神分析が記されていてとても共感が沸きます。
個人的に彼女がイタリア語を学んでいくところや、ピザをナポリでほおばるところや、彼女がベニスで友達と待ち合わせるところなど、私の好きなイタリアについて書かれているのでわくわくします★

ただ、本が読む時間がない方や、ざっとストーリーだけ把握したい方は映画もいいかもしれません。実際私も本が読むのが遅いので最後が知りたくて映画を先に見ました(笑)

彼女のようにテーマを持って旅をするというのは、とてもいいことだと思います。
何か人生の中ではっきりさせたい事がある、何か悩んでいるっていう人は旅をする前にテーマを決めて、それを軸にアンテナを張っていると、出会う人や旅先で見るものが不思議とヒントをくれる気がします。そして旅が終わる頃には答えはおのずと出ている・・・。そして旅の後の自分はまったく違う自分であれる。

旅はそんなセルフヒーリングな効果もあると思います。
日頃のしがらみ、人間関係のしこり、自分ではどうしようもない問題などに日常生活の中でうもれそうになる時、パッと旅に出てしまうってのもありだと思います。
これは現実逃避ではないと思います。
旅に出て問題を客観的に見ることは大切だと思うのです。

実際私も初めて16歳の時にイギリスに2ヶ月半ホームステイしたとき、日本を振り返った時

「日本ってなんて小さいんだろう。日本だけが国ではない。日本は世界中の国々のたったの1つにすぎない。」

と大きな視野を持てるようになりました。
そしたら小さな事では悩まなくなりました。

日本人にはこの客観的に日本を見つめる機会が少ないと思います。
日本は島国でhomogeneous (単一民族国家)なので、日本では日本語だけが話されています。
中学生の時に感じた私の日本は

「みんな同じでなければいけない。同じじゃないとおかしい。」
という風潮が強かった気がします。
そんな中、しがらみや人間関係のしこりから出られなくなると自殺というケースが多いのではないでしょうか。

旅に出て日本の文化をさらに好きになりました。
しかし、それは一旦外に出たからだと思います。
一旦外に出て日本を見つめてみる。そしたら日本のいいところも悪いところも浮き彫りになるのです。

さて、途中で脱線した気もしますが、彼女は旅を始めて1年後、離婚後の自分の人生に答えを出します。それは、皆さん映画か本を読んで見つけてみてください~★

あなたも彼女のように自分を解き放ちませんか?
Let yourself go!

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